キノコ栽培ラボ

廃棄染色

キノコ栽培

珈琲粕・チャフ・麦芽粕

ゼロエミッション

地域の資源を有効に

東大阪のお店や企業から排出される産業廃棄物(ロス珈琲豆・チャフ・麦芽粕)から色素を抽出して染色に利用する事で地域のゴミを減らし有効利用しています。染色に利用された後の粕はキノコ栽培に利用され、ゴミから食料を生産する完全循環型の取り組みとなります。この生産サイクルが持続可能な取り組みとして成り立つのは東大阪という物理的距離の最小化の中で構築されている事がとても大事な要素になっています。廃棄物の運搬に係る費用コストを下げ、鮮度を保ちながら工程を進められますので余計なエネルギー(輸送燃料や乾燥エネルギー)の発生を抑え、現実的な取り組みとして成り立っています。

キノコ栽培に使用する培土の基となる材料は多種のバリエーションで可能となる為に今後も地域から廃棄される材料を探し続けてまいります。例えば蕎麦殻、どんぐり、米の砥汁などが次に着目している資源です。出来るだけ労力をかけずに集められる材料が好ましいと考えます。

ゼロエミッション

廃棄染めからキノコ栽培

廃棄物から色素を抽出する方法は煮出しが基本となりますが、より効率的に濃色を取り出す際には重曹(アルカリ剤)を使用する場合や熱で色素が壊れてしまう様な花びらから色素を抽出する場合は酸性の液に常温で一昼夜漬け込んで放置する等、扱う資源によって異なる方法を採用します。実際の染色は色素を抽出した染色機の中に染める品を入れ撹拌しながら染めていきます。工程数が多い為に、化学染料を用いた染色より3倍程の時間が必要となります。無地染めの扱いが多いですが、媒染カラーで部分的に異色染めにする絞り染めや、濃染プリントと呼ばれる糊を置いた箇所だけ濃く染まる天然色素でデザイン柄を表現出来る染色にも対応しております。                        

地下室付きの一軒家には小さな畑があり、そこでは堆肥作りも開始致します。染色とキノコ栽培に利用出来ない程の廃棄が出た場合に備えての措置ですが、その肥料を使って染料となる植物の栽培にも取り組もうと思います。

栽培実績

天然色素100%でデザイン柄

濃染プリント

特殊な糊を印捺して蒸し固着する事で、糊を置いた箇所だけ濃く染まる様になります。本体ボディーを天然色素で染めてプリントは顔料でといった商品イメージ低下を回避します。本体とデザイン柄の色は同系色の濃淡で仕上がります。色素の薄い天然資源から染める場合、濃色に仕上がら無い事が多いですが、濃染プリントの技法を使う事で局所的な色素を集中させる事が出来ますので素材の色を確かめる事が叶います。

弊社で回収する廃棄物(珈琲ロス豆/ドリップ粕/チャフ/麦芽)を使っての制作依頼ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。また御社様の方で提供頂く資源(ドリップ粕/麦芽/花びら等)を使用しての生産も賜ります。お店で出る廃材でオリジナルデザインのユニフォームやノベルティーグッズの制作が可能です。

制作例

染 食 還(佐藤晶子プロデュース)

蜜蝋ラップ

食品ロスの珈琲豆で染めた生地に天然蜜蝋、ホホバオイル、松脂等を配合してコーティングした繰り返し使用出来る蜜蝋ラップ。手作業でのコーティングが均一では無い厚みのムラが生地色に奥行きのある味として感性に呼びかける風合いがあります。オンラインストアで販売中。

製造計画中

フィギュア造形作家とコラボ

濃染プリントで制作したハンカチチェスボードと組み合わせた企画

フィギュア造形作家とコラボ ②

キノコ栽培キットの企画

弊社ラボ、大学ラボ、NPO法人

提供された廃棄資材でキノコ栽培キットのOEM生産