生地加工引きこもり代表佐藤

今年は蝉爆弾対策として水鉄砲を常備する夏を過ごしましたが、直接攻撃を受けることなく無事に終わりそうです。
皆様ご無事でしょうか。外出したいのにお盆休みの疲れが出てぐったりしている、休日の使い方がどこまでも下手な佐藤です。

先日、京都の絞り工房にしむらさんにお話を伺ってきました。
絞り染めは基本は浸染ですのでどこか親近感が湧きますが、湧いたところで全くの別ものです。
当たり前ですが、絞るところが違います。『絞る』という動作だけでただの浸染とはまったく違うものになるって凄い。
但し柄にもよりますが圧倒的に絞る作業に時間がかかります。ものによっては一反仕上げるのに6ヶ月くらいだそうで、、
弊社でも時々絞りや板締めのご依頼は来るのですが、それだけを専業としてやる根気は物凄いものだなと。
草木染めを重ね染めたりすれば時間がかかるし、機織りだって整経したり、とにかく時間がかかる。そう思うと化学染料での浸染の速さは感動的なのだろうな。

そして東京でプロダクトデザイナーをしている知人が出張で京都にくるというので、京都出張便乗。
吉岡徳仁のガラスの茶室と、祇園に新しくできたセレクトリサイクルショップ、PASS THE BATONをみてきました。
生地加工の引きこもり代表佐藤なので、異業種コミュニケイション!で外に出かけられるのは本当にありがたいものです。
皆輝きと死んだ魚の目を混同した立派な大人になっていました。


吉岡徳仁のガラス茶室。透明で自然と部屋が一体化。丸裸


PASS THE BATON 祇園。和室の着物部屋があるのが他店と違い素敵

会社の中ではあいかわらず私は実験、サンプル、資料製作の日々。


デニムにスーパーブリーチ+柿渋ヴィンテージ+筒ムラ染めを加工したご依頼サンプル。
新品なのに薄汚れた感を出す加工。実は結構な手間がかかっている一枚。


弊社で使える面白い板締めの可能性を探るため、模型を作って試行錯誤中。


暇を見つけて整理と資料製作。
スタッフも何も言わずとも動いてくれるようになってきて、安心して試験をさせてもらっている試験室です。

たまに試験室以外に羽ばたかないと外の世界が全く分からなくなるのが身にしみた近況でした。