東京はいいところ


あけましておめでとうございます。今年から弊社人数が少なくなりましたが、常にかかってこいやの体勢で
試験室からゲッソリーニ佐藤がお送りいたします。

繊維業界ネタでブイブイ言わしてるライター南さんからご紹介をいただき、年末年始の東京帰省のタイミングでFogliaの仁平幸春さんと、そのお弟子甲斐さんの働く工房へお邪魔して参りました。休日であるにも関わらず開けて頂いてありがとうございました。

仁平さんは引き染め等を手がける友禅作家です。浸染主体の私には新鮮な染色分野です。
他に惑わされない思考をお持ちで、誰からも聞こえてこない意見が出てきてとても魅力的で多彩な方でした。
染色の他にも絵を描いたり、料理人であったり、、、。多種なのに一貫しているものがあります。
作品を色々見せて頂きましたが、個人的には染め分けの帯が素晴らしかった。
イタリアのアルマーニで、その帯を纏った着姿を絶賛されたらしいのですが、これは絶賛しない方がおかしいくらいかっこよかったです。真っ白な着物にモノトーンで平面構成された帯の構図と色がこれ以上ない完成度でした。
もう一つ感動したのはアンティークレースを描いた作品。これは遠くから見ればレースを生地に張り合わせているように見えるのに、近くでみるとまさか描いていたのか!という驚きの作品。現物を見ても惑わされる位、繊細で立体的な描き方でした。
ベタにならないようレースの色に濃淡をつけたり、余白を意識しているところに非常にセンスを感じました。圧巻。

お弟子さんの甲斐凡子ちゃんも、芯があるとてもかわいい女性でした。仕事への向き合い方も見習いたいです。またお話したいです。

実際にみないとこの感動を伝えきれません。ので見て下さい。
仁平さんの工房 Dye works Foglia

南さんの毒舌ブログは繊維業界の多くの方が読まれているかと思いますが、違うジャンルの人が見ても絶対面白いと思います。
繊維ライター 南充浩
http://blog.livedoor.jp/minamimitsu00/