恵方巻きにかぶりついた直後に途中で残したらいけないのかどうか分からない事に気付き、結局やめ時がわからぬまま無理矢理食べ尽くし海苔巻きに恐怖、俗に言う海苔巻きレディ佐藤です。
担当である草木染めラッシュが一段落したので、もう一つ私が請け負っている業務、ビーカーワークを簡単にご紹介します。
ビーカーワークとは、染めたい生地を小さい一定の重さに裁断し目標色に合わせていく試験染め、いわゆる色合わせをすることです。
繊維によって色の吸収が異なるため、使用する生地での目標カラーの配合%を作っていきます。
いきなり量産に入って色ブレをしないための、前確認作業です。
繊維に適した染料を使用し、一色ずつピペットで調合して色が合うまで配合濃度を探っていきます。
基本的には黄、赤、青の三原色を配合して色を合わせていきます。
が、青一つをとっても何種類かの染料があるので、選択を間違えるといつまでたっても色が合わないという事態に陥ります。
逆に一回の試験でドンピシャがくると、私は天才だと心で叫び、時々外にもれ出ます。
重要なのは、色を見た瞬間どの染料を使用すれば近い色が出るかを判断する事です。絵の具を混ぜた時の色を想像するのが得意な人は適職かもしれません。弊社の中でも極めて経験が物を言う部類の仕事なので、私はこの仕事が請け負える事を誇りに感じています。
おかげでビーカーノートはどんなガリ勉君のノートよりボロボロになり、今年ようやくノートを新調しました。まだ綺麗なので今のうちに公開しておきます。
このビーカーワークを極めれば、ドラゴンボールでいうところのスカウターが脳内に装備されることになります。
対象物を見た瞬間、戦闘力ならぬ配合色の数値がパッと出てくるのです。
脳内スカウターが備わっている人が、世の中にどれほどいるのかわかりませんが、きっといると信じています。
こんな夢のような技術を習得出来たその時は、私の事をベジータと呼んで頂いて構いません。
残念ながら今はまだクリリン止まりです。